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弥輿(みこし)
第9章 豊漁祈願・弥の巫女

柊さんが出来るギリギリの妥協点を示してくれる。
そうだよね久遠神社の神主で、本当は私と性行為をしてはいけない、なのにそれを破ってまで私を求めたのが柊さん。
覚悟はしてもバレない方が良い、当たり前の話だよ。

「朝食が出来ていますから食べましょう
それから……今日から弥の巫女として、やるべき事をやって貰います、豊漁祭まで後僅かです今から準備しなければ間に合わない」
「やるべき事? 準備って??」
「それは食べながら、食事の後にも1つありますので」
「分かり……ました……」

弥の巫女として……
はっきり言えば、私は男に犯されるという事以外、弥の巫女の役目なんてまだ分かっていない。
巫女と言うくらいなんだから、神主である柊さんのサポートくらいするの??



朝食はいたって普通で、本当に和食中心メニュー
此は今までと変わらない。
ついでに私が作るより美味しいのも同じ、何処で料理を習ったんだろうね柊さんって。

「何時もの朝食ですよね?」
「ええ、食事に変化はありませんが、食後に此の錠剤を飲んで欲しいのです」
「……薬……」

私に差し出されたのは何の変哲も無い薬が1錠なんだけど、でも今更薬というのが変だと思う、此の薬は何の薬なの??

「……避妊薬……
代々弥の巫女には避妊薬を飲ませていました
今の避妊薬は効果が高く副作用も無いですが、昔は避妊薬が効かなく子が出来てしまう事が間々あったと聞いています」
「子供……妊娠……」
「弥の巫女の子は、弥の痣を持つ女子しか宗方とは認めず、此が通例で、出来た子は堕ろすか村の外に里子に出すのが決まり
流石に俺は嫌です、だから避妊薬だけは必ず飲んで下さい愛海さん」
「そんな……男が勝手に犯すくせに、子供すら認めないなんてっ!」

こんなの勝手過ぎるでしょう!
弥の巫女だと奥宮に閉じ込められ、男に犯され、それなのに子供は認めないなんてあり得ない!!

「村の男は年男限定と言っても不特定多数、そして中には既婚者も含まれています
今は調べれば誰の子か分かる時代ですが、昔は誰と知れない子……それも既婚者との子という事になれば不倫や密通として扱われたのです、当然既婚者の妻が黙っている筈も無く、恨みで弥の巫女が殺害されるという惨事が起きてからは、此が通例になったと言います」
「……………」

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