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第1章 Dear 聡

 結局、合計2500円ゲームセンターに投資したが、聡のパチンコは当たる事もなく、「こんなもんだろ?本パチしてたらこんな額じゃあ当たりなんてこないし、何倍も投資して当たるか当たらないかだからな……たまにはいいだろ」

 「まぁ、いいんじゃない?」

 待ちくたびれてご機嫌斜めの星空にアイスクリームを買ってあげ、部屋に戻る。

 暫くアイスクリームを食べながら夜の海を見ていたが、おねむになった星空はベッドにダイブしてそのまま眠りに着いた。
両手をバンザイさせて、足はビローンと蛙みたいに開く。
『女の子がお股開いて寝るのは格好悪いぞ』と思いながらも、星空の寝姿に癒されてしまうのだ。
抱き寄せて隣で寝かせる。
温かくて柔らかくて、何とも言えない可愛さがこみ上げる。
子育ては大変だけど、この可愛さを手に入れたら手放せなくなる。
私の中の母性を目覚めさせたのは星空だ。
星空が居るっていう事、本当はそれだけで幸せなんだと思う。

 欲張りだよな……私
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