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第12章 弱い心 溺れていく性

 和香奈もAVの効果音に感化されたみたいで、フェラをする口元も段々と大胆になってきた。
チュパチュッチュパ……と音を立ててしゃぶりつき、先端を舌先で弾くように舐めてくれた。
和香奈の髪を撫でて、「気持ちいいよ。上手」と囁くと、より一層激しく舌先の愛撫を繰り返した。
俺もそろそろヤバくなって、「挿れたい?」と問い掛けると、コクンと頷く。

 和香奈を仰向けにし、指でもう一度アソコを弄るとやらしい汁が指先を濡らした。
俺は備え付けのコンドームを手に取って装着し、和香奈の入り口にゆっくりと嵌め込む。
温かくて柔らかい襞がペニスを包み込み、ゴム越しなのに先端を挿れただけでもイキそうになるほど気持ち良い。

 もう今までの普通の友達には戻れないかもしれない。
性欲を優先する儚い思い。
光輝と穴兄弟になった瞬間に湧いてきた虚しさ。
いろんな思いが混ざり合った複雑な感情。
それでも奥を目指して腰を動かしてしまうのは、雄の本能なのだと自分に言い聞かせていた。

 「あっ、あゝあん、歩………あっ、あゝあああ………」
俺の背中をギュッと抱いて喘ぐ和香奈だって、この感情と似たものが巡ったはず。

 互いの弱さをセックスで埋めて、身体を重ねる事で安心感を手に入れるんだ。
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