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第12章 弱い心 溺れていく性

「よお!」
和香奈に声を掛けると、嬉しそうな笑顔で俺を見た。

「夕食一緒に食べよう」

「ああ」

 痩けていた頬がほんの少しだけ丸みを取り戻し、元気な笑顔が戻った和香奈。
仕事帰りなのか、白のブラウスに紺のジャンパースカート姿で清楚な感じは俺の好みのスタイルでドキっとした。

「何にする?」

「何でもいいよ」

「歩の食べたいものは?」

「今、腹減ってるから、ガッツリいきたい」

「じゃあ、一旦此処を出ようか。歩の好きなものご馳走するよ」

「えっ?何で」

「この間のお礼よ」

「別にアレは…俺もそういう……あっ、いや、お礼なんてほどのことしてねーし」

「和香奈さんは今日は給料日でリッチなんです。
それに明日から休暇を取り、友達と韓国旅行に行ってきます。
それくらいお金持ちなんで、苦学生の歩君に元気を貰ったお礼がしたいのです」

「なら、焼肉ガッツリは無理じゃん!
本場で食ってくんだろ?
うーん。悩むな。悩むけど……じゃあ串焼き奢って。一杯もつけてさ」

「了解!」

 その何気ない気遣いが嬉しかった。
串焼き屋に直ぐにGOして乾杯をしたんだ。


ーー



「本当は焼肉食べたかったんでしょ?
でも歩は優しいから串焼きにしてくれたんだよね」

 そう言って、グレープフルーツハイを飲みながら、豚シソ巻きロールを頬張る和香奈が可愛く見えた。
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