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第12章 弱い心 溺れていく性

それから他愛のない話をした。
韓国に行くのは、一緒に行く友達がK-POPポにハマっていて、あっちの化粧品も愛用しているから、韓国満喫して化粧品買い占める予定だとか、エステと焼肉三昧するなど、女子が喜びそうな予定を嬉しそうに話す和香奈。
元気になって何よりと思いながら聞いていた。
「女友達の付き合いも大切にしないと」
「まあね」
「友達に言われちゃったよ。
『和香奈は彼氏が出来ると依存しっぱなしで、彼氏オンリー過ぎるから、別れたら辛いんだ』ってさ。
確かにその通りで、別れても誰にも言えなくてさ、ぼっちになるまでそういう事にも気づけなくて、段々痩せて窶れた私を見てさ……
『あんたを呆気なく振る男なんて、さっさと忘れちゃいな。
逃がした魚は大き過ぎて、もう手に届かないくらい惜しがらせるくらいでいい』ってさ」
「いい友達だな。そんなサッパリした女なら男が放っておかないだろ?」
「あはははは」
何故か和香奈は笑う。
「何か可笑しい事言った?」
「恋愛って一筋縄ではいかないもんね」
「だから何がだよ!」
泣かれるよりはマシだけど、何がそんなに可笑しいんだよ!?

