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第12章 弱い心 溺れていく性

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俺は女に対して、気の利いた事を言うのは苦手な方だ。
高校の時に好きだった女に『私のどこが好き』と聞かれた時、『モチモチした肌かな』と素直に言っただけなのに、『それ、遠回しのデブ発言だよね?』と怒らせた事があった。
実際、肌が綺麗でほっぺをツンツンすると弾力があり、指に幸せな感触を残してくれる子だったから、ストレートに言っただけなのに傷つけたらしい。女というものは、そういう部分と別の場所を褒めて欲しい生き物なんだと分かっていても、それを上手く言えた試しがない。
ぶっちゃけ、今の和香奈にストレートな気持ちをぶつけていいのか悩む。
『あの日はお互いにそういう気分だったし、とても気持ち良くシたじゃん。
まあ、あんな事しちゃったわけだから、普通の友達に戻るのは難しいと思ったけど、こうして会ってみると新鮮な気持ちで向き合えるもんだな。
乳首綺麗だったよ。異常に興奮したよ。
魅力的だと思うよ。
ただ、もう少し太った方がいい。
太腿と太腿の間にやけに隙間が出来る脂肪のない脚も気になるし、どうせ抱くなら女らしい丸いホルムがある方が俺の好みかな』
なんて言えないじゃん!

