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第1章 Dear 聡

 女性器からダラダラと流れ出す精液をティッシュで抑えながら体を起こす。

 ティッシュの中に溢れゆく聡の白い欲望の塊。
女の大事な部分は生暖かくドロドロと流れゆく感触そのものを受け入れたのだ。

 生理予定日三日前だった事もあり、ナプキンを素早くバッグの中から出してショーツにあて、浴衣を羽織って浴場へと急いだ。
その間の間抜けな格好を聡が見ている前で繰り広げる。
5年も夫婦していたら、気にもしなくなるもんだ。


 さすがに笑えてくる。

 幸いにして浴場は空いており、誰にも見られないうちに浴場に備えてあるトイレの汚物入れの中にあてていたナプキンをペーパーに包んで捨て、まだアソコから溢れて精液もよく拭いて流した。

  旅行先での気分が盛り上がってしてしまうセックス。
後処理というのは本当に滑稽な姿なのかもしれない。

 裸になり、シャワーでよくアソコに溜まった精液を洗い流した。

 恐らく、妊娠の心配もないだろう……
星空を授かった事事態が奇跡なようなもんなんだから。
でももし妊娠したら、星空に弟か妹を作ってあげられる。
聡もきっと同じ考えだろう。
老後まで子育てという人生も悪くない。
爺さん、婆さんになっても、孫じゃなく子を育てる人生もいいんじゃないか?

 きっと聡なら、『俺の若さの秘訣は子作りにアリ!俺の精子が優秀だから辿りついちゃうんだな〜』なんて事を言いながら、『俺って凄い!』と自画自賛しながら己を奮い立たせることだろう。


 そんな事を考えながら湯船に浸かる自分は幸せなんだよね。

 本当は……






 
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