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第20章 ドMの和香奈
「相手が歩だから、セックスへのタブーがないの。
野外でも、バイブを突っ込まれても、恥ずかしい格好させられても、歩だから安心して任せられる」
「あはは。そりゃあいい。俺も和香奈とのセックス好きよ。いっぱいエロい事したくなる。
また休みが取れたらしような」
「うん」
「服なんて着ないで、一日中裸で過ごして、ヤりたくなったらヤって。
飯も裸のまんまで食べて、たまに箸で和香奈の乳首時折突っいたり?」
「いいね。そういうのしてみたい〜そんな事言われただけで濡れちゃう」
「本当に和香奈はエッチだな。じゃあさ、山奥のコテージでも借りて試すか?」
「うんうん。そうしよ」
「じゃあ決まりな」
「歩…………歩は私を離さないでね」
「えっ!何だよいきなり?あっ、あれか?
弁当を捨て男の話?あれはな……ただ単に不器用な正直者だっただけじゃね?」
「えっ?」
「和香奈の料理が下手だから捨てた訳じゃないと思うんだ」
「……うん。多分」
「和香奈は人を好きになると一生懸命になり過ぎるんだよ。
光輝の時もそうだったし」
「うん」
多分な、その男には和香奈の愛情が重すぎたんだよ。
自分の事そっちのけでのめり込んでくるこの女に、最初は悪い気はしなかったはず。
でもそれがずっと心地良いなんて思えなくなったんだ。
段々それが重荷になって鬱陶しくなるもんさ。
だから距離を取ったりするんだ。
自分が一番可愛いと思ううちは、恋愛にも我儘になるもんさ。

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