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第2章 夏帆

　高い映画代出して映画を観るなんて勿体無いと思っていたけどね、ママと一緒に観るとそんな概念も違ってきたんだ。

　始まる前にこの映画についてママにも聞いてたんだけどね、犯罪者に人権はあるのか？っていうのを問い掛けるような難しい内容だった。
人間性を問われるって言ったら難しいよね。
でも星空みたいな小さな女の子を性的異常者の犯人は殺してしまうんだ。
パパは赦せないよ、そんな奴は。
でも日本にはどんな犯罪者にも裁判を受けさせて刑を確定させる法律があるんだ。
その異常者ぶりをママの大好きな俳優さんが上手に演じてた。
映画は大画面で効果音なんかが鳴り響いて臨場感が味わえるんだよな。
家でビデオやテレビで見るものとは迫力が違うんだ。
パパも久々にドキドキしながら楽しく観れた。
隣のママの表情も余計にドキドキさせたのかもしれないね？

　あれ以来ママと映画館で映画は観てないけど、星空がもう少し大きくなったら一緒に行こうな。