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スパイス
第2章 夏帆

パパとママはお疲れ様の生ビールで乾杯して、美味しそうなツマミをテーブルに並べた。
生ハムサラダ、刺し身盛り合わせ、ピザ、たこ焼き
星空も好きなものばかりだろ?
ママはさ、「テーブルに好きなものが並ぶと幸せ気持ちになっちゃう〜」なんて言いながら、満面な笑みを浮かべながら食べ始めたんだ。
「私、ハマチのお刺身だ〜い好き!」
とまた好物アピールするんだよな(笑)
この人は無邪気な女の子がそのまんま大人になったような人なんだなぁと思ったよ。
よく食べ、格好良く自分を魅せようなんて気取りもなくて、ただただ自然体で俺にぶつかってくる。
パパはもうこの時点でママを好きになっていたのかもしれないな。
段々、ママの天然ワールド嵌っていってしまったんだよ。
ヤバイ……って思いながらも、止められないのが恋心。
いつか星空も誰かを好きになればこの気持ちが分かるよ。

