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第2章 夏帆

 それから……
二人で隣り合わせに座って電車に揺られた。
今日をお互いに振り返ってさ……


 「夏帆ちゃんはツンデレでしょ?」

 「えっ!?私がですか?」

 「最初に出会った時はツンツンしていた。
通り過ぎて行くし、前見てサッサと歩いていくし…
やっと目を見て話せたのは喫茶店だった」

 「ごめんなさい。
そんなつもりないんです。
聡君スリムだし……結婚相談所なんて頼らなくてもいいくらいイケメンだったから。
人違いでも恥ずかしいし、離れた所まで行って携帯に連絡しようと思ったの。
でも通り過ぎた時、目が合ったような気がして、それで勇気を出して声掛けたのよ」

 でしょうね。あなたは計算でツンデレにはなれませんよね。
まあ、イケメンと言ってくれた君に免じて水に流そう。

 「俺は今の夏帆ちゃんの方がいいな。
可愛いですよ」

 次の瞬間、『バシッ!!』っと電車の車内に乾いた音が響く。
少し腕がジンジンしますが!?
素早く隣を見ると、顔を真っ赤にしたママが微笑んでた。

 「ヤダ〜 もう聡君たら……可愛いなんて久しぶりに言われたわ。
今日の事、日記に書かないとねぇ!」

 腕……少し痛いです。
酔った勢いで力加減なしですよね?
悪気なしですよね?

 「書いて下さいね。
俺と出会った記念すべき日を」

 「勿論です」

 いい歳してこっ恥ずかしいバカップルでもいいやと思う夜だった。
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