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スパイス
第3章 これは恋
「聡君は自動車部品メーカーにお勤めでしたよね」
「そうそう。主に生産ラインのシステムのエンジニアをしてます」
「凄くないですか?」
「実際はパソコンの画面を覗いて、システムに異常や異変がないかを管理したり、現場の機械の調整したりする仕事なんですけどね」
「聡君が管理してるから安全が保ててるんですよね?
それを凄いと言うんですよ!」
「いやいや……全然凄くはないけど、仕事は好きですかね」
「仕事が好きなんて、それもまた凄い事ですよ!
私はお休みが大好きです。
そのお休みが待ち遠しくて働いてます。
働かないと生きていけませんから〜」
「俺も休みは好きです。
こうして夏帆ちゃんとデート出来ますしね!」
「聡君……そんな事言われたら、本気で照れますよ」
「じゃあ、本気で照れて下さい」
「もう……直球の言葉って照れるもんなんですよ!」
もっと直球投げていじめちゃいましょうか?
照れる夏帆ちゃんは、やっぱり可愛い女子なんだとしみじみ思ったよ。
星空、パパがついついママをからっちゃうのは、パパをずっと意識して欲しいからなのかもしれないね?
慣れ過ぎて毒舌になってママを怒らせてしまうけどさ……