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第3章 これは恋

 「何故、麗子は自分の髪を犠牲にしてまでツッパリ続けるのか?
私には疑問でしたが、麗子は髪命みたいな女で、いくら怒られても辞められない拘りみたいなものがあったみたいで、ボロボロになっても立ち向かいました」

 カレーと関係ありますか?

 「とにかく、昭和の終わりの頑固ヤンキーみたいなところがあって、積み木を何度崩してきたか分からないような女でもあります」

 積み木……笑いが吹き出しそうです。
懐かしいな……。かなり流行りましたからね。

 「そんな子と夏帆ちゃんは親友なんですか?」

 「はい。いつの間にか親友(マブダチ)でした」

 俺は久々に聞いたよ、マブダチって!!

 「で、そんな麗子が私に電話してきて、カレー作ったから食べにおいでって言うんですよ。
気は進みませんが、行きましたよ。マブダチなんで!
台所に立つのすら似合わない女がカレーですよ?
そんな女が作ったカレーなんて、怖いもの見たさの好奇心以外の何物でもないですよ!
不味いの承知で食べるんですから、罰ゲーム以上の仕打ちでもありますね」

 夏帆さん……夏帆さん?
あなたはもしかすると麗子さん以上の……いや、その……そんなヤンキーと対等なあなたは一体何者ですか!?
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