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第3章 これは恋
「私は麗子が幸せになって本当に嬉しいです。
ハルは一途に麗子を好きになって、猛アタックして結ばれたんですね。
麗子は料理が出来ないし、不器用なヤンキーですが、美人でスタイルもいいんです。
その割には男運がなく、若い頃からハルに出会うまでは、ダメンズばかりに引っかかて身を滅ぼしかけたんです。
そこにハルが手を差し伸べたんですよね。
最初にハルを紹介された時はびっくりしました」
「同級生だったから?」
「それもありますが、麗子が男の趣味の幅が広がっていた事です」
また爆発宣言ですか?
意外と毒舌ですな。
「麗子は『男は顔じゃないよね、ハートだよ。もう彼なしでは生きていけない』なんて言うんです。
勿論、ハルだなんて私が知らない時ですよ。
私もその意見には賛成です。
いくらイケメンでも、心が腐っていたら最悪です。
顔だけ見て暮らしてはいけませんから。
まあ、麗子の元カレはイケメンでも、麗子と喧嘩すると蹴飛ばして転がしてデパートの駐車場に置き去りにする奴だったり、二股三股平気でかけて、麗子の恋愛観を狂わせるような奴ばかりでした。
だから、一時期麗子は本命を作らずに遊びほうけるような女になり、私としては、先行き嫁に行くであろう麗子を心配してたんです」