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第1章 Ｄｅａｒ 聡

　最初は水を怖がる星空を抱いてプールに浸かる聡。
聡と星空はよく似ている。
色白で大きな瞳にくっきりとした二重瞼。
色素が薄く少しウェーブのある柔らかい髪質のくせっ毛。
水に慣れてきても聡に甘えて抱きついている星空。
そんな二人の姿を見てると、さっきまでムッとしていた私の機嫌も直ってきた。

　聡に似た星空は可愛い。
やっと授かった子供なのだからその感情も当たり前なのだが、聡と自分を確実に繋ぐ証も欲しかった。
それくらい聡を愛してる。

　なのにーー聡の自分に向ける言葉に傷ついてしまう。

　愛しすぎたから憎いという感情も私の心に同時に刻まれていった。