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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……



完全に上がっていて余計なことまで話してしまった。こうやっていつも肝心な時は空回りするのが私のダメなところだ。


そのせいか青木くんも笑っている。きっとアホっぽいと思われているだろう。



「オレの恋愛歴とか詳しく知らねーのに小春はそういうんだ?そう言うやつは男に簡単に騙されると思うけど」


「へっ?」


「はははっ、そんなにぽかんとするなって。先輩が小春のことをからかうのが好きな理由が分かった気がする。
まっ、オレは小春のことを騙してもいないし、彼女もいないから誘ったわけだけど」



「なっ、青木くんまで先輩みたいにからかわないでよ。止める人がいなくなっちゃう」


「もちろん会社ではそうするから安心しろよ」


何が面白かったのか分からないけど、笑っているから悪い反応ではなくて安堵してようやくハンバーグに手を付ける。


会社では……ということなら、こうして二人きりで会っている時は素の姿を見せてくれるという事なんだと思う。


どんどん二人だけの秘密ができていく。


この調子で次のデートもあったらいいのにな……。


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