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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……



余裕ありげな表情で微笑み、きっちりと締めていたネクタイを少し緩めて私のことを見てくる。


目立つような身長差はないけれど、私の方が後から入社したから青木くんを見上げている気分だ。


「またすぐそういう下ネタに持っていく……」



「あー、冗談だったのか。小春から誘ってくれたって思って期待したのになー」


「えっ…!?じゃあ、誘ってるってことで……」


手のひらで踊らされているような気もするけど好きな人に期待されたら応えたくなる。


それに休憩時間に二人きりになった時から青木くんにたくさん触れたくてたまらなかった。



「……行くか」

くすっと笑われてから手を握られて愛し合うことができる場所まで歩き出す。


私も青木くんの手をそっと握って、恥ずかしく思いながら歩幅を合わせた。



向かっている方向を見る限り、飲み会の後に行ったところと同じラブホテル。


性的な経験も多そうだし、他のホテルも知っていて場所を変えると思っていたから意外だった。


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