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第5章 好きな人は……

「……そういう関係だろ。オレたちは」


「うん……。そうだね……」


エッチなことも話せて体の繋がりがある関係。


この話の流れだとそういう事を言っているのかな……。


付き合ってない男女がセックスをする関係を“セフレ”というのは分かってはいたけれど、まさか自分がそれになるとは思ってもいなかった。


一夜限りの関係で終わってしまうよりはずっといいけれど……。


「もう午後十時だけど時間は大丈夫か？」


「大丈夫。今日は友達とご飯食べてくるって親に連絡しておいたから」


「そっか……」


隣で横になっていて私の方を向いている青木くんと目を合わせてから視線を落とした。


「なぁ、小春」

「ん？」



「好きな人っている？」


「いるよ。青木くんは？」