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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……
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「……いる」
顔を上げると青木くんが真っ直ぐ私を見てそう言っていた。……迷いのない答えだ。
平然としているフリをしながら重要なことを話していたけど、好きな人がいると聞くと幸せだった気持ちから一変して胸が苦しくなってくる。
「そっか、いるんだ……。もしかして穂並さん?」
「は?」
「前から気になっていたんだけど、穂並さんとはどういう関係なのかなって。青木くんは仲良いじゃん?」
好きな人が一体誰なのか探り出したくなって、心当たりがある人の名前を出して聞いてみることにした。
体を重ねるほど仲良くなれたんだし、これくらい聞いても罰は当たらないと思う。
「いや、小春ほど穂並さんと仲良くねーし。それにどういう関係もなにも穂並さんは会社の先輩。でも入社した頃からお世話になっているし、可愛がってくれるから姉貴みたいなものなのかな」
「姉貴……?」
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