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永遠の愛を奪って
第6章 セフレor恋人?



「小春は本当にそれでいいの……?」


「えっ……」


「何も話さずにこのままでいて。青木のことが好きだったら、思い切って告白して今の気持ちに決着をつけるのもありだと思うけど」



「…………」


まだ伝えていなかった“好き”という気持ち。


その言葉を青木くんに伝えたら、もどかしい思いがどちらかへ転ぶような気はしている。


穂並さんに誰にも話せずにいた自分の思いを吐き出すと楽になれて、前に一歩進みたくなってきた。


踏み込まれたくない事情を聞いてしてしまったことをもう一度謝りたい。


この恋に終わりを告げられたとしても、会社すれ違った時に限った挨拶をするくらいに戻れればいいなと思う……。




次の日。この日は夏の暑さが消えて朝から冷たい雨が降っていた。


水たまりを踏んでしまい、パンプスの中が濡れて不快に思いながら廊下を歩いていると青木の姿が前方に見えた。


ピタリと目が合うと青木くんは俯き、また私のことを避けようとしてくる。



「……青木くん!」


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