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永遠の愛を奪って
第6章 セフレor恋人?
無視されようとして悲しくなってくる気持ちをぐっと堪えて自分から声を掛けてみた。
すると、青木くんは足を止めて顔を上げてくれた。
なにか言わないと……。
「おっ、おはよう……」
「おはよ」
答えてはくれたものの、相変わらず表情は曇っていてどこか不機嫌そうだった。
他に何を話そう……。
話したいことはたくさんあるのに、いざその場に直面すると何を言えばいいのか頭が働かなくなる。
「……濡れてるじゃん」
「え……?どこが……」
「こっち来いよ」
パンツは濡れていないのに何故なのか青木くんは私の腕をグイッと引いて、社内のどこかへ連れて行こうとする。
向かった場所は普段足を踏み入れることのない備品室。
そこに入った瞬間、湿度が高くてじめじめした廊下よりも少し快適に思えた。