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永遠の愛を奪って
第7章 はじめてのお泊まり
「だから許してって。オレが悪かったから。ごめんな」
私の背中を撫でながら妬いている気持ちを慰めてくれる青木くんの方を見ると、顔を隠すようにビーチボールを持ったままゆっくりと近づいてくる。
その時にされたのはキスだった。
お互いにプールの水で濡れて唇の表面がいつもより湿っている。
私の唇が冷えていたからか、青木くんの唇はほんのり温かく感じた。
いくらビーチボールで隠していると言っても、人が多いからキスしているところを他の誰かに見られていると思う。
恥ずかしいけれど、どんなに可愛い女の子がいても私が一番だということを証明してくれているようで嬉しかった。
「分かった。……許す」
「ありがとう、小春。機嫌もなおしてくれたところでこのボールで遊ぶか」
「うん。周りの人に気をつけて遊ばないとね。あっちの空いてるスペースに行こう」
「他人のことも配慮していて偉いな。まぁ、そこも小春のいいところか」