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永遠の愛を奪って
第7章 はじめてのお泊まり
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こっそり追い掛けて何を話しているのか聞いてみたくなるけど、触れてはいけないような気がする。
またこの前のように何も話さなくなるのは嫌だし……。
土嶋さんと電話で話すために青木くんが出て行ってから部屋で一人で待つ時間がとても長く感じた。
楽しい時は一瞬なのに、不安に思う時はどうしてこんなにも長いんだろう……。
踏み込んではいけないからこそ余計に不安になる。
それから三十分ほど経ってから青木くんは部屋に戻ってきた。
「お待たせ。一人にしてごめんな」
「大丈夫だよ。テレビ見てたし」
電話の内容が気になりすぎて部屋にあったテレビをつけて見ていても頭に入ってこなかったけれど……。
「そっか。小春はいつもどんな番組見てるの?」
「私はねー、探検するバラエティと……――――」
話していても青木くんは電話を折り返す前の姿と同じような表情を見せていた。
私以外の何かを気にしているようで落ち着かない様子だ。
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