この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛を奪って
第7章 はじめてのお泊まり
「ブルーとピンクのイルカのラブラブカップルのぬいぐるみを買ってきました!穂並さんも彼氏さんと上手くいきますようにって思いまして」
穂並さんにはお世話になっているから、うちの課へ持っていくお菓子とは別にひとつお土産を買っていた。
迷いに迷って買ったのは、向き合ってくっついているイルカのぬいぐるみ。
泊まっていたホテルのすぐ近くに水族館があり、そこにも行ったからその時に買った。
「へぇー。小春は青木と上手くいってるんだ?よかったねー」
穂並さんはニヤニヤしながら肘で私のことを突いてからかってくる。
「ちょっ、そんなことないですよ。……不安になるようなこともありましたし」
きっと今頃、青木くんは土嶋さんと会って看病に行かなかったことを何か言われている頃だろう。
「なにがあったの?」
穂並さんにならあのことを言ってもいいはず……。
モヤモヤしていたことをこのまま胸に秘めているのがつらくて思い切って話してみることにした。
「実は……、土嶋さんから青木くんに電話があって……」