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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと
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青木くんに教えられた通りに行ってみると穂並さんは目を大きく見開いてから、お菓子を口へ運ぶ手をピタリと止めた。
「……はーん。コーヒーね。小春も飲むんだ?」
「たっ、たまには飲もうと思って……。眠気覚ましにカフェインを摂りたかったんですよ」
必死の言い訳をしながら、髪がぼさぼさになっていないか手で触れて確認していた。
会社ではしてはいけないことをしてきてしまったから変な汗が額に滲む。
「その台詞懐かしいね。青木がサボっていた時にいつもそう言ってたわー。
恋人って仲がいいと似てくるってこともあるらしいけど、小春も青木に似てきたのかね?」
「似るものなんですか?」
「でも付き合って短いからまだそういうものじゃないかー。それにしても後輩三人にもその台詞を言われるとはねー……」
「三人……?」
私と青木くんと……。
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