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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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この様子を他人事のようにいつまでも立って見ているのはいけない……。
私も青木くんに続いて周囲の人達に向かって頭を下げた。
「私がはっきりしないせいですみません。
……先輩、心配してくれてありがとうございます。でも今日は飲みたい気分じゃないので結構です」
「そっか。なんだかよく分からないけど元気出せよ」
「はい。頑張ります」
謝ってから場が静まり、集まってきた人達が仕事を再開すると同時に私も自分のデスクへ戻った。
「怒鳴り声が聞こえたけど他の課で何かあったの?」
あれから穂並さんはずっと椅子に座っていたのか、何も知らなさそうに不思議な顔をして私を見てくる。
怒っていた人が誰なのか話したら驚くだろうな……。
それに青木くんと会う機会をくれた穂並さんにガッカリさせるようなことはしたくない。
「さぁ、なんでしょう……。私も分かりません」
「ふーん。今日は仕事が終わった後、青木とデートするの?」
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