この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
書類を提出しに行ったついでに、なにかあったと思ってニヤニヤして私に聞いてくる。
どうやら穂並さんは自分の後輩同士の恋愛を楽しんでいるようだ。
「一応、ご飯を食べる約束なら昨日してました」
「よかったじゃーん!平日に食事に行くなんてラブラブだねぇ。
あたしなんて仕事で疲れて毎日デートするのは無理だわー」
まだ不安を抱えているのに、その根拠は一体どこにあるんだろう。
穂並さんのポジティブ精神を分けてもらいたいくらいだ。
「ねぇ、穂並さん」
「ん?どうした?」
一応、こっそりと話しているけど声が聞こえそうな範囲から誰もいなくなったのを見計らってから思っていることを話す。
「私って青木くんと釣り合いますかね……?」
「なによ、いきなり。小春は可愛いよ。イケメンとだって釣り合うから大丈夫だって!」
「ありがとうございます……」
「悩んでいることがあるならデートの時によく話し合いな。あたしからも青木に言っておいたからさ」
一体、なにを……?