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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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なんと隣にいた人は先程泣かせてしまった土嶋さんだった。
「さっきはすみません……」
非常に気まずいけれど、名前を呼ばれたから念の為に先程のことを謝っておく。
「あなたのせいで化粧が台無しになって、泣いてるところを色んな人に見られたんですけど」
「すみませんでした……」
「そう思うんだったらもう祐に近づかないで」
去り際に不機嫌そうに言われて何か言い返したかったけど、これ以上土嶋さんのことを怒らせたくなくて黙っていた。
近づかないわけにはいかない。……だって、私は青木くんの彼女なのだから。
土嶋さんに会うことを制限される筋合いはない。この考えは間違っていないはずだ。
モヤモヤしながら仕事をしているうちに定時になり、今日も青木くんと待ち合わせをしている時間が近づいてきた。
何度も腕時計を見ながら指定されている場所で帰りを待つ。
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