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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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「小春、お疲れさま!なんか疲れてる顔しているけど大丈夫か?」
「大丈夫。寝不足だっただけだから」
今日はいつも通りだった。
私が先に玄関で待っていて、後から青木くんがやってくる。
昨日みたいにどこかに買い物に行っていたりしたり変わった様子はなくてホッとした。
まだどこで晩御飯を食べるかは決めていないけど、会社の人に一緒にいるところを極力見られないように歩き出す。
今日は何を食べたいか考えながら足を進めていると青木くんが手に触れてきて優しく握ってくる。
「ごめんな……」
「なにが?」
「会社で急に怒鳴ったりして。小春も驚いただろ?」
「まぁ、うん。青木くんの怒ってるところが想像できなかったからびっくりした。……でも謝ることないよ」
恋人であることを証明しているように繋がった手に私も力を入れて握り返した。
「どうしてだよ」
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