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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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「でも先輩にちょっとイラッとはしたなー」
「えっ!?」
「小春のこと、飲みに連れて行きたいほど気に入っていたんだなって思って。……これって妬いたってことなのかな?」
合わせていた視線を逸らしてから照れくさそうな顔をして歩く青木くん。
まだ不安は拭えないけど、モテる彼氏のことを少しでも嫉妬させることができたのが嬉しくて口元が緩んでしまう。
「そういうことだと思う。私も妬いちゃうことあるから分かるし」
「小春ってそんなに妬くんだ?」
「妬くよ!……今日だって、……昨日だって妬いていたから……」
土嶋さんとのことを思い出したら、ようやく出てきた笑顔がまた消えていった。
握っているこの手で土嶋さんのことも触れていたと思うと、心の中がモヤモヤしてきて嫌な気持ちになる。
忘れかけていた気持ちがまた湧き上がってきた私は足を止めて青木くんの手をそっと離した。
「小春……?」
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