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永遠の愛を奪って
第11章 ひとりにしないで
【そうだね。これからも行こうね】
明日で終わってしまうのが怖くて未来を連想させるような言葉を使っていた。
本当は電話をしてすぐにでも祐の嘘偽りのない気持ちを聞きたい。
でもメッセージはこれで止まってしまったし、姿を見て話を聞きたいから電話を掛ける選択はしなかった。
全部明日に話せばいい。
きっと明日になれば分かることがあるのだから……――――
次の日の朝は思ったように頭が働かないほどぼんやりとしていた。
結局あれから眠れなくて最後に時計を見たのは午前三時だった。完璧に寝不足だ。
「ちょっ……、小春。目の下のクマやばくない?」
「ええ……、そうですか……?」
話したいと思っていた人物のもう一人である穂並さんに話し掛けられてもまだ目が覚めなかった。
手鏡で自分の顔を映されて見てみると酷い顔をしている。コンシーラーを塗ってカバーしたはずなのにうまく隠れきれていない。
「もしかして、昨日は青木と夜遅くまでイチャイチャしてたの?あいつ結構やりそうだよね~」