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永遠の愛を奪って
第11章 ひとりにしないで



何をやりそうなんだ。

穂並さんにとって祐はセックスをするバイタリティーが人並み以上にあるイメージなのかな。


「……してません。昨日はデートもしませんでしたから」


「そうなの。じゃあ、この書類を椿のところに届けてきてー。よろしくー」


「えっ……!?」


昨日起きたことが一気に脳裏を過り、自然と眉根を寄せてしまった。


祐の本当の気持ちが分からないこと、土嶋さんに呼び出されて言われたこと、椿さんに押し倒されたこと……。

今、あの場所に行くのは色んな意味で危険すぎる。


「なんで嫌そうな顔するのよ?青木に会えるからいつも喜んで行くじゃん。彼氏の顔を見たくないの?」


「そういうわけではー……」


「はい。よろしくね」


にっこりと笑っている穂並さんに強引に書類を渡されて提出に行くはめになってしまった。


重たい足取りで廊下を歩いて向かっている途中、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。


「―――――祐はそうなんだー。じゃあ、明日から持ってこようかな」


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