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永遠の愛を奪って
第11章 ひとりにしないで



もう見たくないのに……。


でも祐が何をしているのか気になる気持ちもある。


先程の光景を恐れながらも足を進めて給湯室の方へ向かうと会話は聞こえてこなかった。


開きっぱなしになっているドアの隙間から覗いてみると湯呑を拭いている祐が見えた。

だけど、なぜなのか土嶋さんの姿はない。


想像もしたくないけれどあの後、何を話して、どうなったんだろう……。


とりあえず土嶋さんがいないことにホッとした私は給湯室へと入ってドアを閉める。


「たっ、祐……」


「小春!どうしたの?」


声を掛けて見ると祐は私が来たことに驚いて微かに笑みを浮かべていた。


何かあったのに何もなかったように振舞っていることに気づいている私は同じように笑うことはできなかった。


本当は隠して欲しくない……。


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