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永遠の愛を奪って
第11章 ひとりにしないで
なぜなら、隠すということはやましいことがあるということだからだ。
「椿さんからの伝言なんだけど、仕事が溜まってるから早く戻ってこいだって」
「まじで!?終わったと思っていたのになー……。わざわざ伝えてくれてありがとな」
「うん……」
「そのお菓子どうしたの?」
指を差されたのはブラウスの上に着ているベストのポケット。
両手で持っていくのが恥ずかしくて椿さんからもらったお菓子をポケットに詰め込んだけどはみ出て見える。
「書類を届けに行ったら椿さんにもらって」
「ふーん。意外だな……。あの人はそういうことをしないから信じられねーよ。……小春って椿さんに気に入られているよな」
「そっ、そんなことないよ!からかわれているだけだし」
「そうは見えねーけど……」