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永遠の愛を奪って
第11章 ひとりにしないで
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やって来た人に驚いた私は目を見開き、ゾクリとして寒気が全身に走った。
「もう!祐ったらいつの間にか先に帰っちゃうんだから」
「葉月……。どうしてここに……」
予想していなかったからなのか、土嶋さんが追ってきたことに祐も驚いている。
この様子だと定時になってから話さず会社を出てきたんだと思う。
「いつもこっちの方に向かうところ見てたから。……白米さんと待ち合わせするためにここに来てたんだね」
土嶋さんは祐にそう言った後、私がここにいることを嫌悪するようにきつく睨みつけてくる。
それが怖くて怯えていると、祐が庇うように前に出てくれた。
「だから、それがどうしたんだよ?会社帰りに何をしようが葉月には関係ないし、オレの勝手だろ!」
「酷い……。守ってくれるって約束したのにそんなことを言うんだ……」
「前に言ったことを今更言い出すなよ」
「たまには白米さんとじゃなくて一緒にいてよ!……ひとりでいるのが寂しいの」
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