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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
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「行かなくていいの……?」
「何度も言うけど、オレは小春が好きだから」
私が持っていたポケットティッシュから一枚取り出した祐は垂れてきた鼻水を拭ってくれる。
恥ずかしいけれど、私のことを好きでいてくれることが本当だと示しているようで嬉しかった。
「それに、また小春の元気がなくなると嫌だなって思ったから」
祐はこんなにも私のことを思ってくれているのに……。
彼氏を取られたくないと土嶋さんと戦う勇気が未だに出ない自分が情けなく感じた。
自信を持っていいと言ってくれたのにいい子ばかりを演じてしまう。
「土嶋さんは大事じゃないの……?」
「葉月も大切だよ。今までのこともあるから嫌いにはなれないけど……、小春への気持ちとは違うから。葉月のことは友達みたいな感じ」
「そっか……」
「こんな風に思っているオレのことを小春は許せる?……それとも許せない?」
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