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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……



似たような不安をお互いに抱えていたことを知ったらなんだか笑えてきた。


「ふふふ……、あはは。祐も一緒だったんだね。あれくらいで嫉妬するとか可愛い」


「っ……、押し倒されたんだからあれくらいじゃねーだろ。オレだって小春のことが大好きなんだよ……」


照れているのか顔を赤くしてぎこちなく好意を伝えてくる姿も愛しく思えてくる。


私が思っていた不安は杞憂だったようだ。


別れるなんて選択肢を考えている祐は幻で、私の目の前にいる彼は思っていたよりも好きでいてくれる。


そう思うと引っ掛かっていた土嶋さんのことも話し合う前よりも気にならなくなってきた。


「でも先輩のこと好きになってなくてよかった」


「ならないって何度も言ってるよ?」


「小春も何度も葉月のことを聞いてくるけどオレも一緒だな」


「あはは。一緒だね」


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