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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……



目が合うと祐も口角を上げて一緒に微笑んでからキスを交わした。


互いの誤解が解けた後の口づけはとても優しくて甘いもので張り詰めていた心を癒していく。


まるで長い間降り続いていた雨が上がり、潤った地面から新しい芽が顔を出すように愛が増えている気がした。


元カレと別れてから空っぽだった更地に、祐と出会ってから芽生えたものが少しずつ成長していっている。


それは綺麗な花を咲かせるために作っている花壇のよう。


ひとりではなく、ふたりで作る特別な場所……。



頬や首元に触れてくる祐に私もキスをしてから背中に手を回してもっと肌をくっつける。


「今何時だろう……」


「確か、もうすぐ日付が変わる頃だった気がするよ」


「もうそんなになるのか。小春と一緒にいるといつもあっという間だなー」


「すぐだよね。明日っというか今日も仕事かぁ……。そろそろラブホから出る?」


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