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第13章 エッチな悪戯と危険な社員旅行

特にお洒落はしてきない。コートの中に着ているのはセーターでロングスカートを穿いているだけだ。


花柄の可愛いワンピースを着て、髪型も綺麗にまとめて変えている土嶋さんには女子力が劣る気がするけど……。


「変かな……？」


「いや、すげーいいと思う。小春はズボン率が高いからスカート姿って貴重だなって思うし」


「確かにそうだよね。脚を見せるのに自信ないからズボンに逃げちゃうもん」



「――――ねー、青木くんどこにいるのかなー。バスを降りてから見ないんだけどー」


近くを歩いている女性たちから祐を探している話が聞こえてきた。


どうやら私と一緒にいることにまだ気づいていないらしいけど、どんどんこちらへ近づいてくる。


「探されてるよ？人気者だね……」


「あの人たち、いつも絡んできてめんどくさいんだよ……。丁度ここの後ろには壁があるし、あの人たちが通り過ぎるまで隠れていい？」


「どこに？隠れるところなんてないけど……」