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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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コンビニで買った物が入っている袋からビールの缶を取り出し、プルタブを開けて飲みながら私の方を横目で見てくる。
「健気で困ってる顔も可愛い子がおれの彼女になったらいいのに」
「条件が厳しいですね。でもモテそうですし、彼女を作るとなればできるんじゃないですか?」
祐の方が若いから目立っているけど、椿さんだって負けないほど男前だ。
身長は祐より少し高いし、筋肉質で背中も広くて男らしい。
でもからかってきたり、取っつきにくいところがあるから祐よりも女性社員に目をつけられないだけだと思う。
今だって歩きながらごくごくとビールを飲みだす始末だ。
「できないから困ってるんだろ。好きな女にいくらアプローチしても気づかれないし」
「あー……、それは残念ですね……。付き合えるように頑張ってください」
そう言うと椿さんはビールをごくごくと飲み干していた。
寒いのによく冷たいものを一気に飲めるものだと感心してしまう。
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