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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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確かに祐の性欲が強いことは認めざるをえない。
人気がない場所になると手や顔以外にも触れてきてエッチな悪戯もしてくるほどだ。
「それでもしてないって信じてます」
強い眼差しを向けると椿さんはコンビニの袋からビール缶を一本取り出して私へ差し出してくる。
さっさともらえ、っと言っているように渡そうとしてくるから躊躇しつつも急いでそれを手に取った。
「飲めよ。その方がはくまいも楽だろ。今までの飲み会で結構酒を飲んでいたんだからビールを飲めないってわけじゃないよな」
酒には弱くはないし、好き嫌いもないようなものだからビールも飲める。
受け取ったビールの缶がいつも以上に冷たい……。
外が寒かったからというよりも祐のことで気持ちの温度が下がっているからなんだと思う。
一緒にいた時は指先でさえ温かかったのに……。
「ありがとうございます……。部屋に戻ってゆっくりしながら飲みますね。これ、祐に渡してください。あと、こっちの袋に入っているおつまみは椿さんへのお礼です」
片方の袋には祐の好きなお菓子。もう片方の袋には酒に合うおつまみを三つほど買っていた。
それを椿さんが座っているソファーの前に置いてから会釈をして背中を向ける。
「はくまい……」
「はい?」
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