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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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祐だってそれはない。すぐに理由を話してくれないのだから……。
お互いに黙っていると招集がかかってしまい、私と祐は皆がいるところへと向かった。
ホテルから移動するために乗ったバスの席は今日も変わらない。
祐の側にはいつも土嶋さんがいて、ゆっくりと話せる機会もなく時間だけが過ぎていく。
私とは正反対で楽しそうにしている土嶋さんを見ていると胸が苦しくなる。
自由行動になっても祐と一緒にいる事はできなくて、私に付かず離れずにくれたのは椿さんだった。
最後の観光の場所へと着いて、高台へ登ってひとりになろうとしても後をついてくる。
「昨日の夜、はくまいはビールを飲んだか?」
「飲みました。椿さんは何本飲んだんですか?」
「五本だ。深夜になってもあそこに一人でいたからな」
「部屋に戻らなかったんですか?」
「ロビーで仮眠を取ってから戻ったけど、何時だったかなー……。でも朝にゴミ箱の中を見たらコンドームが捨ててあった」
「冗談ですよね?それ……」
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