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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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半信半疑で聞きながら手摺りを握り、遠くに見える冬の街並みを眺める。
隣に立った椿さんも同じ場所を見ながら白い息を吐いた。
「どうだろうなー……」
含みがある言い方をしてくるのが意地悪なのか、真実なのかまた分からない。
でもはったりで出すような嘘にしてはやけにできているからそれがあったのが事実に思えてきた。
宿泊した場所はラブホテルでもないし、何もなければそんなものが部屋のゴミ箱に捨てられているはずがないのだから祐と土嶋さんの間で何かがあったんだろう。
ここまで言われても浮気をしてないと信じ続けたいけれど……。
朝に会った時に疑った私のことを悲しそうな顔で見ていた祐の顔が忘れられない。
「本当のことを話してくださいよ」
「嘘はついてないなー。コンドームがあったのも本当のことだ。
部屋に戻ったら青木がいて、落ち込んだ顔をしてたな。話をしてないのか?」
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