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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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先輩である椿さんもいるというのに土嶋さんは祐の腕に絡みつき、私の方を見てニヤリと不気味な笑みを浮かべてくる。
どうして私が椿さんを好きということになるんだろう……。
大体、椿さんだって私に好意があるわけがない。だから、首を傾げてしまうほど呆れてしまって反論する気にすらなれなかった。
「恋人が一人の方がいいって……。青木は二股を掛けてたのか?」
「違います。オレが付き合ってるのは……」
スキンシップをしながら見上げる土嶋さんと黙ったまま立ち尽くしている私。
椿さんと一緒にいたことがショックだったのか、絡みついている土嶋さんの腕を振り払うことはなかった。
口も閉ざしたままで動かないけれど、私の方を真っ直ぐに見てくれているからまだ冷静でいられた。
「二股はダメだぞ。おれでもしたことがない」
「オレだってしてないですって。……小春が彼女ですから」
「はくまいはどう思ってるんだ?土嶋とこんなにイチャイチャしてるのに、このまま青木と付き合い続けるのか?」
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