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第14章 淡い恋心と信頼

正直に言うと、このまま土嶋さんと恋人がするようなことをされ続けるのは嫌だ。


でも祐のことは好きだ。この気持ちは簡単に諦められるほど浅いものではない……。


こくんと首を縦に振ると椿さんは溜め息をついていた。


「見たか？はくまいは青木のことが好きだから別れないってよ、土嶋」


「でっ、でも白米さんは椿さんとキスするほどですから心が動いてるってことですよね！？」


「どうなんだ？はくまい」


「それはないですけど……」


「残念ながらいくら聞いてもそうみたいだな……。土嶋がくっついているところを目にしても、はくまいは青木のことが好きだそうだ」


強気の土嶋さんを前に何も言えない私を助けてくれるみたいだった。

恋心が揺れ動くことはないけれど、優しい先輩としての株が上がっていく。



「っ……、わたしだって負けてません！祐のことが好きで、ずっと一緒にいたいって思えるほどかけがえのない存在になっているんですから」


「勝ち負けを競うんだったら、いい加減に青木を譲ってやったらどうだ。……子供みたいな悪戯をして奪うのはフェアじゃないだろ？」