パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 淡い恋心と信頼

何から話していいのか迷って俯いていることしかできなかった。


そうしている時に祐が隣に来てくれたけど、私から少し距離を置いて景色を眺め始める。


「本当に先輩とキスしたんだ……？好きじゃねーって言ってたくせに……」



嘘なんて一つもついてないのに、私が嘘をついたような言い方。


冷静に話し合わないといけないと分かっていても、一方的に責められているようでイライラとしてしまう。


「してないよ！キスなんてするわけないじゃん！」

「じゃあ、何してたんだよ」


本当のことを言ったのに、私と同じように祐も険しい顔つきをして口調に怒りが混じりだす。


「ただ話してただけだから。椿さんもそういうことはしてないって言ってたでしょ」


「話すだけであんなに近づいたりしないだろ。あれほど先輩のことは嫌だって避けてたのに」