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永遠の愛を奪って
第14章 淡い恋心と信頼
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「突然木から落ちてきたミノムシがコートのフードについてたんだから取ってもらうには近づくしかないでしょ!私だってすごくびっくりしたんだから。
祐こそ昨日から土嶋さんとベタベタして人のこと言えないじゃん。それって浮気だよ……!?」
怒っているだけならまだマシなのに涙がじわりと浮かんできた。
でもここで泣いてしまったらまた何も話せなくなる。
自由時間が終わる時も迫ってきているし、本当は早く土嶋さんとのことを何とかしてもらって仲直りがしたかった。
「オレだって好きでやってるわけじゃねーんだよ!葉月がしてくるんだから仕方ないだろ」
「なんで嫌だって言えないの?昨晩だって土嶋さんに流されてエッチしたんでしょ……!?だから今日も私と一緒にいてくれないんだよね?」
「エッチはしてないって言ったよな……?小春はオレのこと信じてないの?」
「…………」
信じてるっと言いたいのに、社員旅行に来てから不安になることばかりで口を閉ざしてしまって何も言えなくなる。
社員旅行について来なかったらこんなことにはならなかったのかな……。
もう少しで旅行は終わりなのに後悔する気持ちが浮かび上がってくる。
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