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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩

サバサバした性格をしている穂並さんならそう言うと思っていた。
でも本人の口からそれを聞くことができて吹っ切れた。
「それってつまり、土嶋さんの相談にものっていたってことですよね?」
「ええ、そうよ。でも年末年始の休みには会ってないから分からなかったけど。……何のことで青木と喧嘩したの?」
私の味方でもあると言ってくれたからそこは信じてもいいはず……。
あまり思い出したくないけど、穂並さんに社員旅行で祐と喧嘩したきっかけを話すことにした。
土嶋さんが祐にべったりくっついていたこと、椿さんにされたこと、最後に祐に言われたこと……。
この事を他の誰にも話していなかったから、声に出してみてスッキリした。
問題は解決してないけど、現状を一番理解してくれる人に伝わるだけで少しは救われる。
おかげで失せていた食欲が少し戻ってきて注文したオムライスを口へ運ぶことができた。
「そっか。青木が葉月ちゃんに奪われそうな感じなのかぁ……。
葉月ちゃんも本気ってことね。人様の彼氏にそこまでするのはちょっとやり過ぎな気がするけど……」
「私もあそこまでして祐を奪われるとは思ってませんでした……」

