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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩

「私が……?」
「そう。小春は浮気されても許せるの?別れないってことは許すってことでしょ。
もし、青木に話し掛けにくいんだったらあたしが取り持ってあげるから。喧嘩してる時は気まずいでしょ?」
「ありがとうございます……」
祐に振られることばかり考えていて、自分がその選択を選ぶことを考えていなかった。
私から祐を振る……か。
土嶋さんにされていることで何度も不安になった挙句怒っているから、今の私は祐を許せていないのだろう。
もし、許す気持ちにするならば、その時は祐に……――――
思い浮かんだけど、あまりにも非現実的で穂並さんに言うこともできない。
土嶋さんを大切にしている祐に言うのはもっとハードルが高い……。
それから何も変わらないまま時間だけが過ぎていって数日経っていた。
学生の頃は長く感じていたのに今はどんな日でもとても早く感じる。
「ねぇ、小春。今日こそ青木と話をする?」

