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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩
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仕事が終わった後のデートではいつも遅く帰りがちだった。
無理はして欲しくないけれど、祐と話してぬくもりを感じるのは久しぶりだったからその言葉に甘えることにする。
長い時間外にいて冷たくなっていた体は手を繋いで歩いているうちに温かさを取り戻していった。
私と祐が会社を後にしてから、土嶋さんがどうしていたのかも気にせずに……――――
祐に見捨てられた後、土嶋さんは夜食を買い出しに行かずに職場に戻って行った。
半分だけ照明がついている職場へと入るとまだデスクで仕事をしていた椿さんが、何も持たずに帰ってきた土嶋さんを目にして気に掛ける。
「どうした?そんなに泣いて。雪で店が開いてなかったか?」
「外で祐に会ったんですけど、白米さんと話していて……。
それでわたしのことは好きになれないって言われて振られちゃいました……」
「あー……、そうか。土嶋もダメだったかー……」
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